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丘のうえの小さな写真館の四季
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★ 暗室の製作 5月20日-1★
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5月20日。
今日は南風が吹いて、嵐だ。 長く持ちこたえてきた八重桜の花びらが とうとう吹き散っていく。 そんな中、一昨日から用意してきた天上の板を張る。 雨が小降りになれば、窓も造れるのだが… |
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激しい南風に吹かれて
八重桜はその花びらを散らせていく…。 5月16日頃から晴れた日にはエゾハルゼミが鳴き始め ここ数日間日増しにその鳴き声は高まっていた。 そうしてこの八重桜が散り 花が無くなれば、 本格的な初夏を迎えるだろう。 しかし、それにしても 暗室の作業はいっこうに進まない。 |
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丘のうえの小さな写真館前の道は
この頃八重桜の花びらで敷き詰められる。 かつてお気に入りの白樺の隣の桜があった頃 八重桜の花吹雪は この何倍もすごいものだった。 今ではその八重桜はなく、 少し淋しいながらもいつもはうっとうしいアスファルトの道が 無数の花びらで埋まっていく。 それにしても、アスファルトの道路ほど うっとうしいものはない。 道を造る者は、 アスファルトのどす黒さをうっとうしいとは思わないのだろうか。 花で埋まった道の何と美しいことよ！ |
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ちょうどその頃、中では天井にグラスウールを敷き詰めていた。
ポストカード倉庫を造ったときには 予算のこともあって、天井さえつけなかった。 しかし、暗室は北側に位置していて、 一年のうちほとんど8ヶ月はお日様が照らないので きっと寒いに違いないという思いから 今回は天井にグラスウールを敷き詰め、天井を張ることにした。 |
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